乾物パワーで腸内環境を整えて肌美人になろう！

しいたけや、大根、魚や貝など太陽の光にあて天日干しすることで、生の物にはない栄養素をふんだんに摂取することができます。

先人たちがあみ出した知恵から生まれた「乾物（かんぶつ）」は、まさに栄養素の宝庫だといえます。

いろいろな食べ物を干すことで、食材の甘味が糖化され、香りもよく旨味成分もぎゅっと濃縮され、生の物と比べると栄養価がとても高くなります。

また乾物は長期保存も可能なので、色々な種類を揃えて様々なお料理に幅広く活用できる大変優秀な食材といえます。

食物繊維も豊富で、高GI値食品ではないので血圧が高く糖尿病の方の食事療法にも使用されるほど身体によいとされています。

さらに女性には嬉しい美容成分効果がいっぱいあるので、ここであげる乾物食材を、日々のお料理につけたして健康を維持していきましょう。

主な乾物類

切り干し大根

食物繊維（動脈硬化を予防し便秘や美肌に効果的）・カリウム（むくみ解消）・カルシウム（骨や歯を丈夫にする）・ビタミンC・ミネラル・マグネシウムなど栄養素が豊富です。

カロリーも少ないうえに食物繊維もたっぷり含まれるので、便秘の改善にも役立ち、尚且つヘルシーなのでダイエット中の方には進んでとりいれてほしい一品です。

高野豆腐

・アミノ酸・・・アミノ酸の宝庫と言われるほど多く含み、ダイエット・免疫力アップ・疲労回復・筋肉増強に効果ありです。

・レシチン・・・大豆製品に多く含まれ、記憶力や学習力を上げ、アルツハイマーや認知症を予防します。

・ビタミンE・・・ホルモンバランスを整え、血液をサラサラにし、老化を予防し免疫力をあげる効果が期待できます。

・イソフラボン・・・抗酸化作用が強く老化を防止します。

・サポニン・・・コレステロールの上昇を抑制・中性脂肪・血圧の低下・がんなどを予防します。

乾燥ひじき

・鉄分・・・冷え性や貧血に効果の高い、たんぱく質（大豆）・ビタミンCと一緒に摂取することで吸収が高まるので、野菜や豆腐などとともに摂取しましょう。

・食物繊維・・・コレステロール値や血圧を下げる作用で動脈硬化を予防したり、体内の老廃物を排泄することで便秘の解消に役立ち、ダイエットにも効果的です。

・タンニン・・・中性脂肪を減らす作用があります。

・カルシウム・・・海藻類の中ではトップクラスと言っていいほど豊富に含み、骨や歯を丈夫にし骨粗鬆症を予防します。

・マグネシウム・・・カルシウムとともに歯や骨をつくるミネラルで、カルシウムの吸収をよくするだけでなく、骨の代謝や筋肉が正常に収縮するのをサポートし、心臓の筋肉が正常に収縮することで、動脈硬化や心筋梗塞を防ぎます。

このように、ひじきは女性に足りない栄養分を補うのに適した食材です。

乾燥きくらげ

味に臭みや匂いは感じられず、コリコリとした食感が特徴のきくらげは一見クラゲの仲間かなと勘違いしそうですが、実はクラゲではなくキノコ類の一種です。

乾燥きくらげは生の物よりも干したものの方が食物繊維、ビタミンD、ビタミンB2、カルシウム、鉄分、葉酸、マグネシウム、カリウムが豊富です。

血行を促進し血液サラサラ効果がきたいできます。

糖尿病・動脈硬化・コレステロールの予防にも効果的で、腸内を改善するのにも役立ち、骨粗鬆症、便秘、ダイエット、お肌のくすみや乾燥、むくみ、疲労回復、生活習慣病の方にもおすすめの食材です。

干しシイタケ

三大旨味成分である「グアニル酸」を多く含み、香りもよく、ビタミンD2、D12が豊富です。

生の物に比べるとビタミンDはおよそ10倍にもなり、ビタミンDはカルシウムの吸収を助け骨や歯の形成にも役立ちます。

昆布

日本優秀食材の一つである昆布は、干しシイタケ、かつお節に続く三大旨味成分である「グルタミン酸」が豊富に不含まれるため、出汁をとるにはもってこいの一品です。

もう一つ、干し昆布の表面についている白い粉は、マンニトールといううまみ成分です。

ミネラルではカルシウム・マグネシウム・カリウムが多く含まれ、ネバネバ成分であるアルギン酸は水溶性食物繊維で腸内環境をよくし便秘や肌荒れを防ぐ作用があります。

ダイエットにも効果的ですが、コレステロールを下げ高血圧や動脈硬化を予防するのにも役立ちます。

かつお節

削り節に含まれる栄養素はEPA/DHA（血液サラサラ・老化防止効果）、カルシウム、ビタミンD、Eが豊富で、三大旨味成分である「イノシン酸」や、健康づくりに欠かせない30種類にも及ぶアミノ酸による相乗効果により、うまみ成分が引き出されています。

消化がよく脂肪分が低く低カロリーのため、オムスビや和え物に混ぜて食べるのがおすすめです。

また、お吸い物に入れると香りが増し、昆布の旨味であるグルタミン酸と合わさることで、コクと旨味が増します。