不規則な生活習慣や食習慣の変化によって大人だけでなく、普通なら体温の高いと思われている子供までも、低体温を招いているのが現状です。
私たちのからだは体温が下がることで、体脂肪が燃焼しにくくなるなど基礎代謝も下がります。そうなると、例えばダイエットで体重を落としたくても代謝が低いためなかなか落とすことができません。
また、これから夏の季節がやってくると、太陽が照りつける暑い中、外では夏の風物詩であるセミの大合唱が聞こえ、さらに暑さはピークに達し、汗が出るくらい暑くなります。ですが、セミの一生は儚いものです。
出来ればうるさいと思わずに、あの鳴き声を聞いておきたいところですが、ついつい暑さに我慢できず、冷たいジュースやかき氷、一日中クーラーのかかている部屋で涼んでしまうものです。
ですが、冷房などエアコンの使い過ぎや、睡眠不足、好きなものしか食べない、運動不足という日々のみだれた生活習慣によって、私たちの体はどんどん低体温へとむかってしまっています。
このような生活を送り続けてしまうと、体がしっかりと機能せず、生活習慣病などを招く原因となるので、日々の生活を改善するためにも、睡眠、運動、食生活を改善し代謝をあげる必要があります。ここで、代謝をあげるのに効果的なのが、湯船に浸かって体の芯からしっかりと温めることです。
夏場は暑いため、シャワーを浴びるだけですませてしまいがちですが、ときにはゆったりと時間をかけてお風呂の中でリラックスすることも身体のケアに大切です。
低体温のひとの体温
35度台
通常の元気のいい人の体温
36.2~36.7度ほど。子どもは大人よりも体温が高く、36.5~37度台です。
35度台の人は注意が必要!
- 体温が低いと免疫力が低下
- 代謝が悪く病気になりやすい
- がん細胞が活発になる
代謝が悪いと食べた物が蓄積されやすく、脂肪もたまりやすくなります。脂肪の溜め込みすぎによって、女性の大敵であるセルライト(皮下脂肪)が肥大化するだけでなく、老廃物が排泄されにくくなるため、ニキビや吹き出物などお肌のトラブルを引き起こすなど、身体に大きく影響します。
このように、代謝が悪いことで身体には良くないことが多くいいことなしなのです。そんな冷えた体を芯から温め、体の内側からぽかぽか温かくしてあげることを、普段の生活の中で心がけることで代謝が上がり免疫力もアップします。
特に日頃からシャワーなどで簡単にすませている人は、お風呂の中に入ってゆっくり体を温めましょう。
休日や空いている時間を使って温める方法
足湯
汗をかくので、入る前にミネラルウォーターをしっかりと飲んでおきましょう。お湯の温度を43~44度に保ち(熱めのお湯を足す)、足のひざ上くらいまでを30分間お湯につけます。
しだいに汗をかいてくるので下半身は何もはいてない状態で、上半身はパーカーなどを着ておきましょう。終わった後は上の服を脱いで、ぬるめのお湯を少し足しそのままお風呂に入ってスッキリしましょう。
どうして上半身にパーカーを着るの?
上半身は服を着ておくと、体の冷え込み防止にもなりますし、汗もかいて身体の汚れたものが毛穴から流れ出るのでスッキリします。また、血行もよくなり代謝も高めます。
下半身浴
こちらも、汗をいっぱいかくので入る前に、コップ一杯のミネラルウォーターを飲んでおきましょう。または、ペットボトルなど割れない容器にお水を入れて、お風呂の中に持って入って飲むのもおすすめです。
おへそから下までのお湯をためます。湯温は熱めの44~45度がおすすめで、がんや重い症状(医師のもと行いましょう。)にも効果があるといわれています。
30分ほど入り、温度が下がらないように追い炊きや、熱めのお湯を足しましょう。ゆっくりと体を温めたら、お水を足してお湯の温度を37度くらいに下げ、上半身の服を脱いで全身お湯につかり10分ほどゆっくりと温めましょう。
※冬場は体全身が冷えているので、いきなりお湯に入り込むのではなく、まずは足先からゆっくりとお湯をかけ、徐々に慣らしてから入りましょう。
※熱めの湯なので、必ずお湯の入れる量は守りましょう。
- 全身リラックス
- 新陳代謝アップ
- 血行促進
- むくみ解消
- デトックス
効果が非常に高いのですが、体力のないかたや体温の高い方は、お湯の温度が高いのでのぼせやすく注意が必要です。
- 体調が優れない方
- お腹が空腹中の方
- お酒などを飲んだ方
- 妊婦の方
- お年寄りや子供
足湯や下半身浴は、食事によるカロリーも大幅に消費できるので、食べ過ぎたときには半身浴で体の芯までゆっくり温めてお湯につかるのもいいですね!
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