酵素を効率よく吸収しやすくするには
すりおろすのがおススメ！
生野菜や果物には栄養素はもちろんのこと、ビタミン・ミネラル・カリウム・ファイトケミカル・酵素などが豊富に含まれていて、すりおろして食べることで食物の細胞膜が壊れ、中に閉じ込められていた酵素の量が増えることで、酵素の量も働きも2倍、3倍になります。
毎日の食生活にはもちろんですが、とくに風邪をひいたときや胃腸の調子が悪いとき、お腹を壊したときにはすりおろした食材を食べるのがおすすめです。
すりおろしのpoint！
Point1 すりおろしによい食材
・大根
・カブ
・生姜
・人参
・柚子の皮
・リンゴ
・ナシ
・じゃがいも
・ゴボウ
・きゅうり
・レンコン
・山芋
・玉ネギ
Point2 加熱したものではなく生のものをすりおろして食べる
加熱することで酵素が失われるため、加熱しないままおいしくいただきます。
Point3 すりおろしたらすぐに食べる
生ものは外気に触れることで酸化が進むため、食べる前にすりおろして新鮮なうちに食べましょう。
Point4 すりおろすためのおろし金は金属製のものがおすすめ
今ではプラスチックも主流になってきていますが、やはりプロの料理人の方々が愛用しているような昔ながらの金属製の切れ味の良いものがおすすめです。
お値段はお高めですが、良い品物を使うことで野菜や果物の細胞膜が壊されより酵素が増えるので美や健康を実感するには安い出費なのかもしれませんね。
すりおろすとどうなるの？
大根おろし
大根には100種類以上の酵素が含まれていて、中でも消化酵素であるアミラーゼ（デンプン分解酵素）・プロテアーゼ（タンパク質分解酵素）・リパーゼ（脂肪分解酵素）が豊富に含まれています。
すりおろすことで大根の細胞が壊され、イソチオシアネートの前駆物質であるグルコシノレートとミロシナーゼという酵素が化学反応を起こし、抗酸化作用などの働きのある辛み成分でもあるイソチオシアネートが生まれます。
イソチオシアネートの辛み成分には、解毒、殺菌、抗炎症作用があり消化を促進し血液をサラサラにする効果があるだけでなく発がんを抑制するなど免疫力もアップします。
※イソチオシアネートは特に大根の先端部分と皮に多く含まれるため、二日酔いや風邪の症状を予防する効果もあります。
カブのすりおろし
カブは葉の部分は緑黄色野菜で根は淡色野菜に分類され栄養も豊富です。
大根と同じく消化酵素であるアミラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼが含まれています。
ビタミン・ミネラル・カルシウムも豊富な葉は、みじん切りしてすりおろしと和えましょう。
辛味成分であるイソチオシアネートには抗酸化作用もあり、消化を促し代謝を活発にし活性酸素を体外へ除去します。
また消化不良や食欲不振にも役立ちます。
ゴボウのすりおろし
ごぼうにはペルオキシターゼという酵素の働きにより活性酸素の酸化力を防ぎます。
水溶性食物繊維のイヌリンがコレステロール値を下げ、高血圧や動脈硬化を予防します。
不溶性食物繊維のセルロースは便秘を改善し、腸内の悪玉菌の増殖を防ぎ、有害物質を排泄し腸内環境を整え、大腸がんを予防します。
また、ぺルオキシターゼである酵素が多く含まれ、抗酸化作用の働きのあるミネラルの一つであるセレンにより活性酸素を無害化し、老化や病気から身を守りがんを抑制する効果もあり免疫力を高めます。
キュウリのすりおろし
キュウリにはホスホリパーゼという脂肪を分解する酵素がたっぷり含まれているので、脂っこいお肉やお魚料理のときには、すりおろしたキュウリにレモンの搾り汁と一緒に食べることで脂肪分をしっかり分解します。
きゅうりはすりおろすことで青臭さが増しますが、酵素の力が数倍アップするので、血液をサラサラにする効果も期待できます。
そのほかには、カリウムも含まれているのでむくみ解消にも役立ちます。
アブラナ科野菜を沢山食べよう
野菜の中でもアブラナ科の野菜には、辛味成分であるイソチオシアネートが豊富に含まれ、体内の解毒の働きや抗酸化力、抗ガン誘導活性物質が含まれているため、免疫効果を高めることができ、がんの予防にも役立ちます。
アブラナ科野菜の種類
・カイワレ大根
・かぶ
・カリフラワー
・キャベツ
・クレソン
・ケール
・コールラビ
・小松菜
・タアサイ
・大根
・高菜
・チンゲン菜
・ナバナ
・ハクサイ
・ブロッコリー
・ミズナ
・メキャベツ
・ラディッシュ
その他にもわさびやルッコラなどもあります。
すりおろすことで酵素の量が倍になり、身体にとってとても良い効果が期待できるので、お好きな食物をすりおろして摂り入れてみて下さい。
いろんな種類のものをミキサーにかけて、スムージージュースにするのもおいしくいただけますよ！
いろんな種類のものを日ごろの食事などと一緒に摂取していきましょう。
