私たちの体は常に酸化という体を内側からサビ(老化)させる物質に取り囲まれています。
「抗酸化」とは体をサビつかせる「活性酸素」の影響によって起こります。
この活性酸素は、私たちが日ごろから当たり前に吸っている空気の20%は酸素で体の中でエネルギーとして活用されますが、その中の約2%は活性酸素になります。
活性酸素ってどういうもの?
体内に侵入した細菌やウイルスを強い酸化力で守ります。
また、酵素の働きを促したりと、健康を維持するよい影響もある反面、活性酸素の量が増えてしまうことで酸化力が強すぎる影響から、細胞にシミやシワなどのダメージを与え老化促進や生活習慣病を引き起こします。
毎日普通に生活しているだけで活性酸素はあたりまえに作られています。
身体のサビはある程度仕方のないことですが、だからといってそのままサビ続けるままなにもしないでいるよりも、抗酸化力を高めることで、少しでも活性酸素の発生を抑えたり身体をサビつかせる酸化を抑えることが可能となります。
また、活性酸素による身体へのダメージを修復することも不可能ではありません。
活性酸素を抑えるには
体内にある抗酸化成分は年齢とともに減っていく傾向があるので、外からの食物の力をかりる必要があります。
強い抗酸化作用と免疫力を向上させ、身体の酸化から救ってくれるパワーを持っているのが、今注目されているファイトケミカルです。
ファイトケミカルって?
植物が害虫や紫外線などの外敵から身を守るためにつくりだしている物質の総称で、魚介類や、海藻に含まれるものもあります。
これらの色や匂い、渋みや苦味などの成分の元になるもので、「植物栄養素」ともいわれるようですが、正しくは「非栄養素食品因子」であり栄養素ではないようです。
例えばよく聞くものといえば、にんじんやかぼちゃなどの緑黄野菜に含まれるβ-カロテンなどのカロテノイドや、カシス、ブドウ、ブルーベリーなどのベリー類に含まれるアントシアニンなどのポリフェノールが有名です!
これらのファイトケミカルにはマイナスイオンが含まれ、活性酸素を水にしてくれます。
植物に含まれているファイトケミカルの種類は1万種はあるといわれ、現在分かっているのは6系統です。
ポリフェノールのフラボノイド系だけでも約3000種あることがわかっているようです。
6系統
・ポリフェノール系
・アントシアニン・・・ブドウ・ベリー・カシス・ブルーベリーに含まれる
・イソフラボン・・・大豆
・フラボン・・・パセリ・セロリ
・カテキン・・・緑茶
・リグナンやセサミノール・・・ごま
・硫酸化合物系
・スルフォラファン・・・ブロッコリー
・アリルイソチオシアネート・・・わさび
カロテノイド系
・β-カロテンやルテイン、ゼアキサンチン・・・ほうれん草・ブロッコリー
・リコピン・・・トマト
・カプサイシン・・・唐辛子
・アスタキサンチン・・・サケ
糖関係物質
・βグルカン・・・きのこ
・フコダイン・・・海藻
・ペクチン・・・りんご
アミノ酸類系
・グルタチオン・・・アスパラガス
・タウリン・・・タコなどの魚介類
香気成分系
・ジンゲロール・・・しょうが
・オイゲノール・・・バナナ
これらの様々なファイトケミカルはお互いに絡み合い、助け合いながら効果を高め倍増するので、いろんな食材と組み合わせて食事に摂り入れていくことが大切です。
特に子宮がんのリスクを低下させることに役立っているのが、カロテノイド系のルテインで、子宮頚部は体内でも新陳代謝による酸化作用がとても激しく、ルテインがこの部分で急速に消費されることから、抗酸化物質としての機能も発揮するようです。
もちろんその他の部位の発がん抑制効果もあるようです。
もう一つはゼアキサンチンで、こちらも緑黄野菜に含まれ特に含まれているのはほうれん草です。
このルテイン、リコピン、ゼアキサンチンなどのカロテノイドは、動脈硬化の予防にも優れた力を発揮しているようです。
毎日の食卓に様々な彩豊な野菜を登場させて、沢山の抗酸化作用で身体を健康に健やかに保っていきましょう。
関連記事
よく読まれている記事
-
17041 views
-
25951 views
-
33857 views
-
43527 views