毎日の食事の摂り方って気にしているようでしていない。
食べ過ぎは良くないとわかっているけど、つい自分の好きなものを好きなだけ食べて満足していませんか?
そして、満たされた結果、食べ過ぎで胃がもたれることもしばしば・・・。
年齢とともに代謝も落ちてきて、昔のように沢山は食べられないのをわかっていても、付き合いでお酒を飲んだり、食べたり、何軒も飲み屋街を飲み歩きして、翌朝、頭痛や胃もたれになってしまいますよね。
それだけではなく、お砂糖たっぷりのスイーツや油で揚げたポテトチップスやポテトフライ、唐揚げ、ハンバーガーなどのジャンクフードばかりでは、栄養が偏るだけでなく、肥満や病気などの危険もあるのです。
現代では好きなものを食べたいときに、身近で簡単に手に入る世の中にかわり、このような栄養の偏った食習慣や慢性なストレスなどの乱れたライフスタイルが原因で数多くの人に急増している危険因子がではじめているのです。
それが、リーキ・ガット症候群です。
リーキ・ガット症候群とは
日本語では腸管壁浸漏(ちょうかんへきしんろう)症候群といいます。
リーキーとは漏れている状態のことで、腸は英語でガット(Gut)といいます。
リーキ・ガットは腸の粘膜に穴が空き、体内と外界をへだてるドアがつねに開いている状態なので、ウイルスや菌、たんぱく質が血中に漏れだす状態にある腸のことを指します。
腸は人間の免疫システムの中枢で免疫細胞のおよそ70%が腸に集中しています。
腸が健康ですと、食べたものをスムーズに消化・吸収し、体に不要なものを排泄します。
人体に有害となるものを体内に入れずに、 化学物質の解毒をして、 腸の免疫細胞がカビや細菌、ウイルスを除去しますが、リーキー・ガット症候群になると、これらがうまく機能せずに体調を崩し不健康を招いてしまうのです。
消化不良による危険
腸が不健康になると、体内に摂りいれた栄養素を吸収する、小腸の腸繊毛(ちょうじゅうもう)が損傷して炎症を起こし、腸のバリア機能が壊され、本来、摂り入れることの不可能な大きな分子を血液中にとり入れてしまうのです。
この炎症を起こした、荒れた粘膜腸壁の部分は、テニスラケットが緩んで広がたようになるそうです。
この症状を、リーキ・ガット症候群(腸管壁浸漏)といいます。
通常、分子レベルにまで細かく分解された栄養素しか、取り込まれないはずが、幾つものアミノ酸が連なったたんぱく質が入ってくると、腸はこれを異物とみなし、体を守るため抗体で包み込みます。
そうすることで体は過剰な免疫反応を引き起こし、食物アレルギーなど病気を誘発します。
主な症状
鬱病・頭痛・喘息・便秘・花粉症・アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患・鼻炎・関節炎・円形脱毛症・子宮筋腫・白斑・クローン病・低血糖症・糖尿病などさまざまです。
そして、腸内の機能が弱まることで、体内に入った栄養素の吸収がスムーズにいかず、ビタミンやミネラルが偏り、肉体を疲労させ、肌荒れなども引き起こします。
そうなる前もこれ以上、状態を悪化させない為にも、生活習慣を改善しましょう。
リーキ・ガット症候群の原因となるもの
ストレス
ストレスは免疫力を低下させ、消化不良へと導いてしまいます。
ストレス発散法をとりいれ、リラックスした時間を過ごすことが大切です。
睡眠不足
人は夜寝ている間に、免疫機能の働きにより、体の隅々をチェックし点検しています。
しっかりとした睡眠がとれていないと、この機能はうまく働かず、老廃物などが蓄積され疲れも溜まり身体に悪影響となります。
良質な睡眠をしっかりとって翌日に備えましょう。
動物性食品
動物性たんぱく質は、加熱調理され消化するのにも時間がかかり、高たんぱく質なため、胃腸に負担がかかり、なおかつ酵素も大量に消費します。
なお、消化しきれなかった分は腸内で腐敗し悪玉菌を増殖させ、血液もドロドロになり免疫力も低下します。
食品添加物
カップラーメンや冷凍食品・保存のきく食品には数多くの食品添加物が使用されています。
甘味料・着色料・保存料・増粘剤・安定剤・ゲル化剤・糊剤・酸化防止剤・発色剤・漂白剤・香料・軟化剤・乳化剤・膨張剤など酵素を阻害してしまいます。
また、スナック菓子など高温で揚げ酸化した油には、発がん物質であるアクリルアミドが含まれ危険が高く、さまざまな病気の引き金となります。
カフェイン
カフェインなどの清涼飲料水の過剰摂取も、身体にとって負担が大きいため、沢山摂取することは控えましょう。
糖質
白砂糖の成分であるショ糖は、果糖とブドウ糖がくっついているため、消化酵素を大量に消費します。
これらを切り離すことはとても困難で時間もかかり、消化されないままのショ糖は、ウイルスや悪玉菌のエサになったり、ピロリ菌が増殖したり、体を守る白血球が悪玉菌を退治する際に武器として活性酸素を発生させるなど、臓器は大打撃を受けさまざまな万病を招く元となるので、摂り過ぎないようにしましょう。
タバコやアルコール
タバコはシミ・そばかすなどの吹き出物等を増やす他、がんなど病気のリスクを高めます。
また、お酒はカルシウムを奪う・美容の大敵・身体の機能を弱らせる・免疫システムや葉酸の能力も弱める・中枢神経にダメージを与える・脳細胞を破壊する・乳がんのリスクも高めるなど様々な問題を生じます。
大量に飲むことは危険です。
休肝日をつくって身体をゆっくり休ませましょう。
薬
酵素阻害剤となり長期服用することで、かえって身体の働きを悪くしてしまいます。
すぐに薬に頼らずに新鮮な生のお野菜を摂り入れ腸内環境をととのえましょう。
腸を元気にするカギとなるものは食物繊維と酵素です。
積極的に摂り入れて、腸をイキイキと健康に保ちましょう。
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