体に重要な役割を担う主な酵素の力
詳しくはこちらをご覧ください。→【酵素って何なの?】
アミラーゼ
アミラーゼは唾液腺と膵臓から分泌され、澱粉(でんぷん)を分解するための消化酵素ででんぷん分解酵素とも呼ばれます。
でんぷんを分解するとデキストリン(糖質)ができ、でんぷんはブドウ糖が鎖のように連なっていて、アミラーゼはこの鎖を一つ一つ切り離す役割をしています。
ご飯をよく噛んで食べると、だんだん甘く感じてくるのは唾液線から分泌されるアミラーゼがでんぷんを分解し糖にかわるからです。
プロテアーゼ
プロテアーゼはたんぱく質を分解するための消化酵素でたんぱく質分解酵素とも呼ばれます。
たんぱく質はアミノ酸といわれる分子が幾つもつなぎ合わさってできています。
プロテアーゼはこの繋がった分子を切り離す役割をします。
そして体に吸収されやすいたんぱく質へと変えてくれます。
私たちが摂取したたんぱく質が分解され吸収しやすいようにしてくれているのは、プロテアーゼのおかげなのです。
プロテアーゼ(たんぱく質分解酵素)を多く含む食品。
発酵食品・・・味噌、納豆、麹、ヨーグルト
野菜・・・かぶ、玉ねぎ、ピーマン、モロヘイヤ、セロリ、オクラ、大根、生姜、
果物・・・パイナップル、マンゴー、メロン、キウイ、イチジク、ナシ、パパイヤ、アボカド、などがあげられます。
パイナップルやキウイを食べると舌がピリッとするときがありますよね!
これは消化酵素が舌を刺激しているからだと言えますし、酢豚などにパイナップルが入っているのは甘さを加えているというだけではなく、プロテアーゼによりお肉を柔らかく消化しやすくしているんですね。
その他には焼きさんまに大根おろしを添えたり、人は消化を助けてくれる機能を感じ取っているのかもしれませんね。
リパーゼ
リパーゼは三大栄養素のうちの一つ、脂肪を分解する消化酵素の一つで脂肪分解酵素とも呼ばれます。
脂肪を分解する酵素には2種類あります。
リポ蛋白リパーゼ(中性脂肪(トリグルセライド)をグリセリンと脂肪酸に分解されることで腸管に吸収されやすくなる。
ホルモン感受性リパーゼ(ダイエットに欠かせない酵素となる。脂肪細胞内に存在しホルモンからの指令により活性化します。)があり簡単に言いうと、リポ蛋白リパーゼは血液中にある中性脂肪の消化の役割をしていて、ホルモン感受性リパーゼは脂肪細胞がかかえる中性脂肪の消化の担当をしています。
リパーゼは脂肪を消化・吸収することで重要な役割を担っていますが、脂肪の取りすぎは消費しきれずに体内にたまってしまい脂肪肝などの病気を引き起こす原因となります。
また中性脂肪の元となる油やアルコール摂取を控えることも大切です。
その他にも、レンニン(乳製品などを分解される)、ラクターゼ(乳糖をガラクトースとブドウ糖に分解される)、スクラーゼ(ショ糖をブドウ糖と果糖に分解される)など多種多様な役割をする酵素が1つのお仕事をして生き物の生命活動を行う上で欠かせないものとなっています。
豆知識
このように酵素には沢山の種類が存在します。
こちらもどうぞご覧ください。→【野菜や果物の生きてる酵素を上手に取り入れる方法】
よく身近で耳にするもののひとつとして、洗濯洗剤や、洗濯槽の汚れを落とす酵素漂白剤などがありますよね!
この酵素のすごいところは、その汚れに働きかけスッキリきれいに汚れを落としてくれるところです。
ここでチェック!
洗濯槽の汚れを落とすためにひと手間加えることで、酵素の働きを最大に引き出すことができます。
それは洗濯槽にためるお水にあります!
酵素が一番活発に動く温度は>43℃~48℃です。
そう洗濯槽に溜めるお水を43℃~48℃のお湯にすることで、酵素が活発に働いて汚れを落としてくれるということです。
酵素は一つの物のみにだけ触媒(働きかける)する性質をもっています。
1つのお仕事をこなす職人さんのような感じで素晴らしいです。
私たちの体の中で効率よく、酵素の働きを弱めないような食事がとれるように心がけていきたいですね。
関連記事
よく読まれている記事
-
17051 views
-
25952 views
-
33859 views
-
43531 views