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油の摂り過ぎや不足を防ぐ~必要な量を摂り入れて健康を維持しよう~

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ダイエットをしている方でも、していない方でも「油」という言葉を聞くと、頭に思い浮かぶのは「太る」ではありませんか?

炭水化物である糖質が1gあたり約4kcalなのに対し、脂質(脂肪)9kcalと少しお高めですよね。

確かにカロリーで考えると「脂質」は過剰に摂取することで肥満や健康を害することになりますが、実は「脂質は私たちの体になくてはならない必要なもの」なのです。

脂質は細胞膜の70パーセントと、脳の60パーセントを構成しています。

この脂肪があることにより、脳が正常に機能し、血液や全身の細胞や、ホルモンをつくったり、体温を保ったりするのです。

脂溶性ビタミンA、D、E、Kは油と摂ることで搬送や吸収率をよくします。

このように脂質は三大栄養素の一つとされるほど、大切な栄養素で、この脂質が不足することもよくないのですが、油の質や過剰な摂取によって健康に悪い影響を起こしていることも確かです。

特にトランス脂肪酸やリノール酸は体に悪いとされています。

トランス脂肪酸

この脂肪酸は常温で、液状の不飽和脂肪酸(植物油など)に、水素を添加することで油を固めています。

主な食品では、マーガリン、ショートニング、ファットスプレッドがあげられますが、この油が変化した構造は酸化も腐敗もしないため、プラスチックと呼ばれていたりもするようです。

安心しておいしく食べていた食品だからこそ、プラスチックと聞くと不安になりますよね。

ですが、今現在でもこれらを原材料に、クッキー、ビスケット、スナック菓子、フライドチキン、ドーナツなど、みんなに愛される様々な食品にまじって、数多くの商品に使用されています。

とても残念なのがこれらの商品を、人はおいしく感じてしまうということです。

これは身体が健康な状態で元気であるからこそ、体が対応できているのであり、実はとても危険な落とし穴があるのです。

トランス脂肪酸が体内に吸収されると、細胞膜を形成し身体の中の構造がおかしくなります。

さらに悪玉コレステロールを増やし、様々な危険な病気が引き起こされる可能性があるのです。

危険な病気

・肥満
・動脈硬化
・糖尿病
・ホルモン異常
・心臓疾患
・脳血管障害
・肝臓障害
・アトピー性皮膚炎
・アレルギー性鼻炎

など多くの病気のリスクを高め、過剰な摂取が続く事でガンなど生命の危険が及びます。

リノール酸

必須脂肪酸であるリノール酸は適量だと身体に良い影響を与えますが、リノール酸はポテトッチプス、マヨネーズ、ドレッシング、ピザ、フライドポテト、ソーセージ、ベーコン、インスタントラーメン、ケーキ、アイスクリームといった、多くの商品に含まれているため、私たちが思っている以上に口にしています。

すると、必要摂取量を大幅に超え摂り過ぎることで不飽和脂肪酸であるアラキドン酸が過剰に作られ、炎症メデュエーター(炎症を起こす物質)が増加します。

さらに、血小板凝集、血管矮小化といった作用を起こし、これがもとで脳卒中、心臓病、がんの原因になるとされています。

上記にあげた以外にも大豆、米、小麦にも含まれるので、必要量の10倍はとっているというデータもあるようです。

リノール酸αリノレン酸摂取比率が同じほど、または4対1に保つことで、これらのトラブルを防ぎ健康へのカギとなります。

ただ、現状ではリノール酸摂取量数倍となっているようなので、これにたいしαリノレン酸を増やすよりも、過剰な摂取が体に悪いとされるリノール酸の摂取量を減らすことが体によさそうです。

よろしければこちらもご覧ください→【質の良い油の種類~体に良い油を取り入れるには?

毎日の食生活の中で、身体に良い油の量をとりいれましょう。

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