三大栄養素である、炭水化物・たんぱく質・脂質は体を維持するための大切な栄養素とされていますが、この9大栄養素のうちビタミン・ミネラル・ファイトケミカルは小さく分解作業をしなくてもしっかり消化吸収が可能です。
また、食物繊維は体内に吸収されることもなく、体内の不要な残りカスをキレイに取り除いてくれるので、分解作業もなく体に負担がありません。
問題は三大栄養素なのですが、これらは、消化分解するのに大量の酵素を消費してしまうのです。
酵素についてはこちらをどうぞ→【酵素って何なの?】
何故なら、たんぱく質はアミノ酸、脂肪は脂肪酸、炭水化物はブドウ糖というように、最小単位ほど小さく分解しなければ、しっかりと吸収されないため、大切な栄養素が体内に取り込まれないからです。
三大栄養素の消化不良により起こる影響
たんぱく質
主に肉類、卵類、魚介類、乳製品、大豆製品に多く含まれています。
たんぱく質を過剰に摂取することで、酵素が不足しスムーズな消化が行われず、窒素残留物(タンパクのかけら)である、たんぱく質が消化不良を起こし腸に入ると悪玉菌のエサとなります。
悪玉菌が増殖することで、善玉菌が減り、腸内で残されたものが酸化し腐敗します。
そうすることで、腎臓や肝臓に負担がかかり、免疫力の低下、アレルギー、腰痛や関節痛、血液がドロドロになるなどの生活習慣病の症状が現れます。
脂質
脂質が消化不良を起こすと、腸内で酸敗(脂肪類が酸化して様々な酸化物を生じ腐敗する)を起こします。
腸内環境が悪くなると、便が溜まり悪玉菌により腸内の老廃物が腐敗し、ガスや毒素、活性酵素を発生させる原因となります。
脂質を過剰に摂取し続けることで、免疫力が低下し脂質異常症を起こし脳卒中や心疾患による動脈硬化など、体に悪影響を及ぼします。
炭水化物
加熱調理されたものや、消化のされない時間帯に食事をしたり、食べてすぐ寝たりすると、消化作業がスムーズに行われないため、食べたものが腐敗し酸化します。
そうすることで腸内で異常発酵し、おならや膨満感が増えるのですが、この時のおならは大変臭いため、異常発酵しているときはおならのニオイで分かります。
このように、私たちのからだにとって栄養素はどれも大切なものですが、「良く噛まずに早く食べること」で消化が悪くなります。
また、「お腹いっぱいまで食べる」ことにより、消化不良をおこし身体におおきな負担を及ぼすことがわかっています。
食事をするときは食物をしっかりと良く噛んで食べることと、「少し足りないかな?」と思うほどの量で腹6・7分目を心がけ、栄養素を上手に摂り入れて、身体への負担を減らし、元気で健やかな毎日に繋がるように保ちましょう。
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